ゴルフスイングの拍子(リズム)
ゴルフスイングは、二拍子です。バックスイングで一拍、ダウンスイングで一拍です。
振りあげた後の「溜め」は不要です。過去の手打ち系のゴルフスイングでは必要でした。
ダウンスイングの前半
ダウンスイングの動作は、バックスイングの動作を逆転させたものではない事を認識して下さい。
手首はそのままでスイング開始
背骨を回転軸とした回転は、バックスイングの終了時点で停止し(角速度がゼロになり)、そこから逆方向に回転運動を開始します。
インパクト時のヘッドスピードを上げるためには、ダウンスイング初期の短時間に、出来るだけ回転速度を上げなければなりません。(回転初期の角加速度を大きくする必要があります。)
そのために、コックした手首はそのままにして、クラブヘッドと回転軸(背骨)との距離を短く(慣性モーメントを最小に)したまま、回転運動を開始します。
ゴルフスイング練習器具「ツアーアングル144」は、赤い腕と左前腕の接触が無いことで、ダウンスイングが正しく開始したことを知らせてきます。
すくい打ち・しゃくり打ち・あおり打ち
ダウンスイング前半に、手首を動かしてアンコック動作(コック動作の逆の動作)をすると、欠陥スイングになり、ダフるか距離が出ません。
ゴルフスイング練習器具「ツアーアングル144」は、「すくい打ち」になっていると、赤い腕が左前腕に接触して知らせて来て、癖を直せます。
ダウンスイング開始時にグリップを握り直すと、アンコック動作を小さくしていることになります。
グリップ握り直しの原因は、「小指の根元のしわ」と、グリップの間の隙間です。
回転運動の開始
回転運動の開始は、バックスイングで最後にひねった下半身からです。
下半身のひねりは、主に右足のひざの伸びによって発生していますが、骨盤を戻す動きとして動くと、勝手にひざが元に戻ってきます。
回転を始めた下半身が上半身を引っ張り、回転を始めた上半身が腕を引っ張ります。
バックスイングを正しく行っていれば、腕は無意識に正しい方向へ動いていきます。意識して腕を制御する必要はありません。
こうなる様に、バックスイングで体の形を作り上げて来たのです。
ダウンスイングの後半
左手が右足の前を通過するころまで、手首はコックした状態を維持します。
ゴルフスイング練習器具「ツアーアングル144」は、赤い腕と左前腕の接触が無いことで、ダウンスイングが正しく継続出来ていることを知らせてきます。
アンコック動作の開始
左手が右足の前を通過した頃から、ゴルフクラブヘッドの遠心力に逆らわずにアンコック動作(コック動作の逆の動作)を開始します。
左手が左足の前にかかって来た時にも、まだアンコック動作は終了しておらず、ハンドファーストの状態になっています。
ゴルフスイング練習器具「ツアーアングル144」では、ヘッドの最速・最下点通過のタイミングが判ります。
アンコック動作の終了点と立ち位置
アンコック動作が終了した瞬間に、クラブヘッドは、最下点を最速で通過します。
ティーアップなしのショット(アイアンなど)
この最速・最下点より、目標の反対側 数cmの位置にゴルフボールが来る様、立ち位置を決めます。
最速・最下点に到達する前は、ハンドファースト(クラブのヘッドより手が目標側にある状態)で、クラブのシャフトは目標側に傾いています。そのため、実際のフェースは、クラブの設計フェース角より立っており、ボールは遠くに飛びます。
アイアンで正しいゴルフスイングが出来ると、ボール位置から目標側にディボットが形成されます。ディボットが確実に出来る様に練習します。
ティーアップ有りのショット(ドライバーなど)
この最速・最下点より、目標側にゴルフボールが来る様に、立ち位置を決めます。
最速・最下点を通過後、クラブシャフトは、目標と反対側に傾いています。そのため、実際のフェースは、クラブの設計フェース角より寝ており、その分ゴルフボールは高く飛びます。
ゴルフスイング練習器具「ツアーアングル144」を使うと、ヘッドの最速・最下点を容易に知ることが出来、立ち位置の調整が容易に行えます。