ゴルフスイングの基本はとてもシンプルです。たった一つの美しいゴルフスイング動作を
体に覚え込ませるだけです。ゴルフ初心者も飛距離が伸び、真っ直ぐ飛ばせます。
基本のゴルフスイングのバックスイングを解説します。

ゴルフスイングの基本 あおば屋

ゴルフスイングの基本詳細(c) 基本のバックスイング

バックスイングの目的

バックスイングの目的は、以下の二つです。

体をねじることで体幹の大きな筋肉を伸ばし、ダウンスイングのためのエネルギーを蓄える。

個人の骨格・筋力・柔軟性によって決まり、安定したダウンスイングが行える唯一の体の形(トップのフォーム)を作り上げる。


バックスイングまでの過程を正しく行わないと、真っ直ぐ遠くにボールを飛ばす事は出来ません。

ダウンスイング中に、ヘッドの軌道を正しく直すことは、ツアープロでも出来ません。

バックスイング直前の動き

 バックスイング直前に、以下を行います。

目標の方向と距離を見定める。

セットアップ終了後は練習でも、ボールより目標地点を首を回して見ます。

首を回すことを意識しないと、知らずに足の位置がずれ、オープンスタンスになります。

体を左右に何度も重心移動させる。

体を左右に動かしながら、足の裏や足首にかかる体重を感じます。重心が土踏まずをつなぐ線上を左右に移動するのを感じます。

ゴルフスイングは、漫然とするものではありません。体中の神経を研ぎ澄まし、体中の神経が伝えてくる情報を常に捉えて行うものです。

体は、静止させておくよりも少し動かした方が、各神経が伝えて来る、体の各部分の様々な情報を得られやすくなります。

重心移動を繰り返すことで、体の筋肉から緊張を取り除きます。硬く張った筋肉では、安定したゴルフスイングは出来ませんし、飛距離も出ません。

手首や腕の緊張を意識的にほぐす。

一番力が入りやすい手首や腕も意識的に動かして、緊張を取り除きます。

バックスイング前半「ワンピース・テイクバック」

アメリカ標準である体打ちのゴルフスイングでは、最初に、最も重要ワンピース・テイクバックを行います。手・腕・肩の関節を動かさずに、テイクバックします。

ワンピースは、一つ(ワン)の塊(ピース)の意味です。アメリカでは、ワンピース・テイクアウエイ (one piece takeaway) と呼びます。

ワンピース・テイクバックの目的

上半身はねじりにくいので、バックスイングの一番始めに、意識して上半身を十分捻転させることが、一つ目の目的です。

もう一つの目的は、背骨を軸に回転を始めるクラブヘッドの初期運動方向を正しく決めることです。この動きで、スイング軌道の面が決まります。


ワンピース・テイクバックの方法

手・腕・肩の全ての関節を動かさず、一つの塊にしたまま、前傾した背骨を軸にして、ゴルフシャフトが水平になるまで、上半身だけをねじります。

バックスイング前半のワンピース・テイクバック

ワンピース・テイクバックを行う時の注意

下半身(足の関節)は動かしません。足に力を入れ、ひざが前を向いた状態を維持します。

背骨の回転軸を意識します。腰椎は回旋しません。無理にねじらないで下さい。

速さが必要です。ヘッドの慣性力が上がり、バックスイングの軌道が安定します。


ゴルフスイング練習器具「ツアーアングル144」は、赤い腕と左前腕の接触で、正しいワンピース・テイクバックが出来ているかを知らせてきます。

バックスイング前半のワンピース・テイクバック

バックスイング後半「コック動作」

ワンピース・テイクバックが終わったら、コック動作を行いつつ、左腕を振りあげていきます。


コック動作

水平に置いたフライパンの持ち手を両手でグリップし、腕を動かさず体の方に傾ける手首の動作です。

シャフトが水平で開始、左腕が水平迄に終了です。


コック動作と腕の振り上げによって、ゴルフクラブヘッドは、かなりのスピードになります。風きり音が出る程です。


コック動作と腕の振り上げは、ワンピース・テイクバックでかなりの速度で移動しているゴルフクラブヘッドの慣性運動にに逆らわずに、その方向に行います。


ゴルフスイング練習器具「ツアーアングル144」を使うと、正しいコック動作を容易に身につけられます。

バックスイング後半のコック動作

左腕の振りあげ

左ひじは伸ばしたままで、右ひじが自然に曲がって来ます。右足のひざが少し伸びることで、骨盤が回転します。(骨盤が右後ろに下がる。)


重心が、回転軸と共に右側に自然と移動します。背骨も横方向に移動するので、背骨と一緒に首も横方向に平行移動します。


下半身のねじれが加わり、回転軸を中心とした肩の回転が大きくなるため、首は肩の回転に引っ張られ、顔も少し右を向いてしまいます。それでも、目はゴルフボールから外しません。


バックスイング「スイングの大きさ」

ゴルフスイングの大きさは、3種類に限定します。距離に合わせた無段階スイングは不要です。

ハーフ[1/2]、スリークォーター[3/4]、フル[1/1]

( 1/4 は、アプローチショットになります。)

クラブ毎に3種類の大きさのスイングで、飛距離の平均値と安定性のデータを取ります。コース上では、データから、最適な組み合わせを選択します。

初めは、ハーフ・スイングだけに限定します。自己流フルスイングより飛びます。

ハーフ・スイング

バックスイングで左腕が水平に、フォロースルーで右腕が水平になるまのゴルフスイングです。

最初に6番アイアンで習得して下さい。ハーフが出来ないと、フルスイングは安定しません。

スリークォーター・スイング

スリークォーターは、英語で四分の三の意味です。ハーフスイングとフルスイングの「中間」と、ゴルファーが思うスイングです。

フルスイング

ゴルファーにとって、バックスイングで最大の捻転をしているゴルフスイングです。



ゴルフスイング練習器具「ツアーアングル144」は、ワンピース・テイクバック、コック動作のタイミングを容易に身につけられます。