ADCサミット Atmospheric Data Center - Summit
米国Brunton Inc.社製 (製造国中国)
販売終了致しました。
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フィールドシスコムII FIELD-SYSCOM II
エンペックス気象計株式会社製(製造国日本)
販売終了致しました。
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登山の楽しみは、やっぱり高度! でも、注意が必要。
山に登っている際、標高何mに達しているかが一番知りたいところです。 それには、高度計をお持ちになるのが一番です。
(山登りの最中に、2万5千分の一地形図から標高を読み取るのは、一苦労です。)
登山用高度計を選ぶ時に、注意して頂きたいのは、以下の2点です。
1.高度の測定精度が、十分か否か。 (詳しくは、「 高度計の知識」)
高度計に示される高度グラフは、どれも当てにはなりません。15分毎に測定した値をグラフにしても、山頂や谷を通過した時のデータはほとんど抜け落ちます。
地形図応用ソフト「カシミール3D」なら、登山道に沿った標高グラフの表示・印刷が、登山前から出来てしまいます。登山道の区間毎に、距離・勾配・推定登坂時間も印刷できます。詳細な登山計画の立案や、山々の思い出をかみしめることも出来ます。
あおば屋のお奨めは、 米国Brunton Inc.社製の風速と体感温度も測れる気圧式デジタル高度計「ADCサミット」と エンペックス気象計(株)製の気圧式デジタル高度計「フィールドシスコムⅡ」です。
内外メーカから、腕時計タイプの高度計が販売されていますが、登山用には、
高度測定精度が十分に高く、高度補正の操作が簡単なものが一番です。
アナログ式やGPSでは、高度はよく分からない!
登山用高度計には主に、以下のタイプがあります。(詳しくは、 高度計の知識へ)
・気圧式デジタル高度計 ・気圧式アナログ(針式)高度計
・GPS
針式のアナログ高度計では、針の位置から高度をいちいち読み取る必要があり、きつい登山中には、余り便利なものとは言えません。振動を与えただけで、針が動いてしまうものもあります。
GPSには、通ってきた登山道の標高グラフが表示されるものがあります。
カタログには表示されていませんが、GPSの高度測定精度は非常に悪く、山登りでの標高測定には適していません。GPSの標高グラフは、低精度の無意味なグラフが表示されているだけなのです。
レジャー用のハンディータイプのGPSでは、高度の精度は±70mと言われています。
これは、衛星軌道・衛星クロック・電離層遅延・対流圏遅延・マルチパス・受信機の精度などの誤差が積み重なって発生します。
それも、見晴らしの良い場所での話であって、山あいや深い森を登山中には、十分な数のGPS衛星を捉えられない場合が多く、その際は、高度の測定さえ出来ません。また、見晴らしの良い場所でも、ある程度の時間、そこに立ち止まっている必要があります。そのため、高級機種のGPSには、気圧計式の高度計が内蔵されています。
GPSもおもしろいのですが、結構かさばります。
登りながら標高を一目で知るには、気圧計式の高精度なデジタル高度計が最適です。
機器精度最高峰のデジタル高度計 ADCサミット
米国Brunton社製ADCサミットの登山に役立つ多彩な機能をご覧下さい。
指が操作を覚えられる、あおば屋編集の日本語取扱説明書(全31ページ)付きです。
(米国Brunton社は、スエーデンSILVA社の一員だった有名なコンパス会社です。)
ADCサミット(ADC-Summit):ストラップ付きハンディータイプ
表示画面の下側にある MODEボタンを押すことで、下記6つの画面が順に切り替わります。
側面に小さなボタンがある腕時計タイプの高度計に比べ、ADCサミットの正面にある大きなボタンは、楽に確実に操作が出来ます。
画面モード
(画面最上段列に表示) |
表示画面 (夜間用バックライト装備) |
説明 |
現在時刻 (天気予測) |
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天気予測・月日・曜日
気圧変化傾向による12時間以内の天気を予測(5種類のマーク)
(この二行は、5秒毎に表示が切り替わり、気圧値/高度値も表示します。)
現在時刻
(時:分.秒)
気温
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風速
(WIND) |
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風速単位(m/s、km/hの他3種)
風力の横棒グラフ表示
(平均風速を風力に換算。風力0~10)
風速 [手動・自動記録可能]
(表示を5秒間固定することもできます)
最大風速 平均風速
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気温 体感温度
(TEMP) |
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気温単位(℃、゜F)
気温 [手動・自動記録可能]
(24正時のグラフ表示も出来ます。)
体感気温 最低体感気温
(風速と気温から風冷の体感温度を 計算し表示。凍傷の防止が目的)
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気圧
(BARO) |
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気圧単位(hPa、他2種類)
気圧 [手動・自動記録可能]
(24正時のグラフ表示も出来ます。このグラフを上下逆さまに読めば、1時間毎の高度グラフにもなります。)
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高度
(ALTITUDE) |
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高度単位 (m か Feet)
高度 [手動・自動記録可能]
(画面切替後3分間は、1秒毎更新。 3分経過後から、1分毎更新。)
最高高度・最低高度
(スキーでの滑降回数を数えるスキーラン カウンター機能もあります。)
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自動記録 記録表示
(DATALOG) |
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自動記録間隔: 5秒~60分毎
最大記録可能数: 1980回
記録の内容: 年月日・時分秒 ・風速・気温・気圧・高度
選択レコードの 記録開始年月日・時分秒
選択レコードNo.と、記録回数
(1行目は、手動記録の有無表示と残り 記録可能回数が交互に表示されます。)
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(他に、副モードとして、目覚まし時計、ストップウォッチ、タイマー機能があります。)
ADCサミット内の記録は、別売の ADC-IRで、Windowsパソコンに赤外線で転送出来ます。
(記録の内容はCSV形式で保存出来、Excelなどの表計算ソフトに読み込めます。)
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(必要な時) |
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ADCサミット側面 赤外線ポート |
赤外線通信受信機
ADC-IR(別売) |
USB延長ケーブル (ADC-IRに付属) |
Windowsパソコン
(表計算ソフトで使用可能) |
これなら簡単・便利な、デジタル高度計 フィールドシスコムⅡ
エンペックス気象計製の使いやすく、見やすい機能をご覧下さい。
フィールドシスコムII (FIELD-SYSCOM II):ハンディタイプ(ストラップ付)
表示画面の右下にある丸い MODEボタンを押すことで、下記2つの画面が順に切り替わります。
( 気圧の値はデジタル表示されません。気圧変化はグラフ表示のみです。ご注意下さい。)
画面モード
(画面左上に表示) |
表示画面/表示項目
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高度
(HEIGHT) |
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高度 (表示は10m単位)
高度グラフ
(現在の高度を棒グラフで表示。0~2000mは100m単位、2000~4000mは200m単位。最初のバー[高度100m表示] は、50~140mで表示される。高度表示バー以外は、下から順次表示される。)
気圧グラフ
(一目盛り2hPa×5段階、12時間前まで2時間おき。左から順次表示される。)
温度 (表示は1℃単位) |
時刻・
天気予測
(モード表示
無し) |
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時刻 (AM/PM・時・分)
高度グラフは写真の形状(全部表示)で固定。
天気予測 (3時間~半日後の天気予測。晴れ・薄曇り・曇り・雨の4段階。予測天気のマークだけが点滅表示する。)
気圧グラフ (一目盛り2hPa×5段階、12時間前まで2時間おき。左から順次表示される。)
温度 (表示は1℃単位) |
デジタル高度計の仕様
主な仕様を国内C社製腕時計タイプ高度計と比較しました。
機能 |
項目 |
ADCサミット
(ハンディータイプ) |
フィールドシスコムII(ハンディータイプ) |
比較 C社 ProTrek PRG-70
(腕時計タイプ) |
高度計 |
測定頻度 |
1秒毎(表示切替後
の3分間)
1分毎(3分経過後) |
1分毎 |
2分毎 |
測定誤差 |
高度校正後、天気変化が無い条件で、 ±3m以内 |
表示値の
±(3%+10m) |
[気温一定なら]
±(高度差の3% +30m) (但し6000m以下)
[温度変化の影響]
10℃変化につき 更に±80m |
測定範囲 |
-200~9200m |
-300~4000m |
-700~10000m |
表示単位 |
1m単位
(補正も1m単位) |
10m単位
(補正も10m単位) |
5m単位
(補正も5m単位) |
校正操作 |
[ボタン:正面] 1. MODEを2秒押す
2. MODEを押す
3. RESETを2秒押す
4. SET/RESETで調整
5. MODEを2秒押す (または1分間放置)
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[ボタン:正面] 1. SETを押す
2. △/▽で調整 3. SETを押す |
[ボタン:側面] 1. Aボタンを1秒押す
2. 4~5秒待つ
3. B/Dボタンで調整
4. Aボタンを押す |
機能 |
項目 |
ADCサミット
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フィールドシスコムII |
比較 C社 ProTrek PRG-70 |
気圧計 |
表示単位 |
0.1hPa |
- |
1hPa |
測定範囲 |
- |
- |
260~1100hPa |
測定精度 |
±1.5hPa (気圧700~ 1100hPaの時) |
- |
[温度一定]
±(気圧差の3% +3hPa)
[温度変化時]
10℃変化につき 更に±6hPa |
気圧
グラフ |
表示 |
1正時おき24時間と 現在の気圧 (25本グラフ) |
12時間前まで2時間おき(6本グラフ) |
9時間前まで3時間おき(4本グラフ) |
目盛 |
目盛なし
(グラフと共に各正時の気圧値を表示) |
一目盛2hPa×5段階 |
変化傾向を3段階
(上昇・安定・下降) |
更新頻度 |
グラフ表示のたび |
1分ごと |
3時間ごと |
天気
予測 |
方法 |
気圧センサーとICによる自動判定(嵐アラーム機能有り) |
気圧センサーと人工知能ICによる自動判定(75%の正確度) |
気圧の上下傾向グラフを見て推測 |
表示条件 |
同地点に12時間 滞在後より有効。 |
同地点に12時間 滞在後より表示。 |
- |
機能 |
項目 |
ADCサミット
|
フィールドシスコムII |
比較 C社 ProTrek PRG-70 |
気温
測定
|
測定範囲 |
-20~50℃ |
-20~60℃ |
-10~60℃ |
表示単位 |
0.1℃単位 |
1℃単位 |
0.1℃単位 |
測定精度 |
±1℃ |
[0~40℃] ±1℃
[上記範囲外]±2℃ |
±2℃ |
測定条件 |
- |
- |
腕から外して、 20~30分後 |
気温
グラフ |
表示 |
1正時おき24時間と 現在の気圧 (25本グラフ) |
- |
- |
目盛 |
目盛なし
(グラフと共に各正時の気温の値を表示) |
- |
- |
更新頻度 |
グラフ表示のたび |
- |
- |
風速 測定 |
表示単位 |
0.1m/s |
- |
- |
測定精度 |
±10%(風速<3m/s) ± 5%(3m/s≦風速) |
- |
- |
平均風速 |
測定時間は、 5~60秒間 |
- |
- |
機能・仕様 |
ADCサミット |
フィールドシスコムII |
比較 C社 ProTrek PRG-70 |
測定精度保持条件温度 |
-20~50℃ |
-20~60℃ |
-10~60℃ |
コンパス |
風速測定用のプロペラが簡易コンパス
赤い羽根が北を指す |
- |
電子コンパス
(精度±10゜、測定開始から表示までに約2秒が必要。) |
電池 |
ボタン型リチウム電池 CR2032 1個
(コインで電池蓋を開閉して、交換) 電池寿命約1年 |
ボタン型リチウム電池 CR2032 2個
(ドライバーで電池蓋を外し、交換) 電池寿命約8ヶ月 |
寿命2~3年の太陽電池式
(同社電池式の場合、電池交換に数千円と10日間が必要。) |
重量 |
約68g(含電池・クリップ付きベルト) |
約90g(含電池・ストラップ) |
表示無し |
寸法(本体) |
110x50x20mm |
92.7x82x28.5mm |
表示無し(Gショックより一回り以上大きい) |
高度測定精度
高度の測定精度を 国内C社製の高度計付腕時計と比較しました。
比較の条件は、以下の通りです。
1.海抜0mで高度補正後、山に登る。途中で補正は行わない。
2.気圧は、ICAO標準大気に従って高度と共に下がる。(時間変化は無し。) 3.気温は、0mの場所が15℃で、高度が1000m上がる毎に6.5℃下がる。 4.高度計は肌と接触させず、外気にさらし、グラフは精度保持温度の範囲内のみを記す。
縦軸(高度誤差)は、発生する測定誤差の最大値です。(機器誤差のみです。)
C社品(赤線)は温度変化の影響が大きく、エンペックス社品(緑線)やBrunton社品(紫線)に比べ、高度誤差がとても大きくなります。そのため、C社取扱説明書には、高度測定時に、肌(腕)から外さないように注意書きがなされています。付けたり外したりすると、高度が測定できなくなるのです。
また、赤線のグラフは3800mまでの表示となっています。これは3800m以上の標高では、外気温が両者の精度保持温度(-10℃)を下回るためで、これ以上の標高では、気温によっては使えないことを意味します。(一般に電池式機器は、-20℃付近が使用限界です。)
実際に使用する際には、登山中に標識などで何度か高度校正を行います。そのたびに、誤差は高度0m地点の値付近まで減少します。しかし、標高が判らないと高度校正は出来ませんので、敢えてこの比較をしてみました。
北欧メーカB社の腕時計タイプの高度計付き電子コンパスは、高度測定の機器誤差が仕様に記されておらず、メーカは高度の測定精度を保証しておりません。
さらに、B社オブザーバーの取扱説明書には、OBSERVERの表示高度と気温から、標高を計算をする必要があるとの記述があります。(別の温度計+電卓+取扱説明書+メモが必要です。)
例えば、夏山に登る際、標高0m地点の気温が30℃で、Observerが高度2000mを表示する地点の気温が17℃であった場合、標高は2120mになります。
[ 計算式: {(30-15)+(17-2)}×2000×0.002+2000=2120 ]
この補正計算以外にも圧力計が持つ機器誤差が加わるはずですが、B社は開示していません。
個人が持つ携帯用高度計の中で、 機器精度が最も高い高度計は ADCサミット、そして、 通常の登山用途に必要な精度を有する高度計は フィールドシスコムⅡなのです。
高度計の知識には、実際に使用する際の高度計の精度について、まとめてあります。 「実使用時の高度計の誤差」=「機器誤差」+「実際の大気とICAO標準大気の違いによる誤差」
ADCサミット、フィールドシスコムⅡの外観写真
ADCサミット (米国内向販売パッケージに収納。あおば屋編集の日本語取扱説明書付き)
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本体前面 |
プロペラ部 |
本体裏面 |
脱着クリップ付きベルト |
フィールドシスコムⅡ
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